開戸事変

イウコト・イイコト

【映画感想】「GODZILA 星を喰う者」ではハルオが遂に、虫と結ばれる展開へ...

遂にGODZILA完結!!

そして女の戦いも集結!!!勝ったのは、まさかのロリコン姉妹!!!まさかハルオ君がロリコンだったなんて...想像絶する逆転伝説の幕開けじゃ!!ちなみに双子のどちらと結ばれたかは分からない。多分ツンデレの方。もしかしたら妹とも一戦交えている可能性もあるけど。それは映画で確認しよう!どうてもいいか。

ただ最後まで観ているとメインヒロインである「ユウコ」の逆転勝利感もあるけど、違うかな?セリフが恨み言しかないけどね…(前作でナノメタルに侵食されちゃった)

にしても虫に取られるかもしれないと思っていたメインヒロインの懸念は正しかった訳か。女の勘というのは時に人智を超えますね。

いずれにしても「アニゴジ」完結。脚本に虚淵玄さんが関わったことで話題になりましたが、あんまり大きなヒットを飛ばせた印象は少ないかも。僕は面白いと感じたけど、観る人によっては疲れたかな?

とはいえ記念すべきアニメGODZILAの終結が色々ショッキングだったので感想まとめてみます。それでは、どうぞ。


メトフィエスこわっ…


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

お前は最後まで味方じゃなかったのかよ、とツッコミたくなるメトフィエスの変貌。まさか敵対する立場になるとは思ってもいませんでした。

やはり声優が櫻井さんだからかな?PSYCHO-PASSじゃないけど...


生き残った信者を集めてカルト教団を結成してアダム達大勢をおかしくさせてしまいました。「神ならゴジラを倒せる!」って感じへ。

おまけにショッキングな一言がこちら。「終焉を讃えよ」と。讃えられるか。

とにかく変貌ぶりが怖かったです。最後の方まで味方かと思っていたのですが、上手くいかないものですね。


メインヒロイン半死亡状態


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

まさかのメインヒロインである「ユウコ」が半死亡状態。正確には生きてはいるけど脳が死んでいる状態。つまり脳死。せっかくハルオ君がビルサルドを振り払い、ギリギリのところでメカゴジラシティを焼き払ったのに脳死って。まぁ、第2章の最後の方で助からないのは分かっていたけど。

しかし、あのキスはなんだったのか?ほぼ意味を無くしてしまっているじゃないですか。これならヒロイン早めにキスしときゃ良かったって心の中で思っている筈だよ。そしてメインヒロインが墜ちた隙を狙い、虫達が蠢き始める。女の戦いに逆転劇が始まろうとしていた。


挫けるハルオ、嗾すメトフィエス、右腕化する博士


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

誰がゴジラの前座だ。相変わらずテンションと有能すぎる博士。もうこの人が主人公でいいんじゃないか位に活躍する。もしハルオ君が途中挫けていたら博士が主人公になっていた可能性も高いかも。

そして一章から最後の章まで生き残っていた人物でもあり、おまけに頭も良く問題を次々と解決する。もうハルオ君の右腕的な存在になりつつある...

ただ最後の方まで興味のなる方向が科学なので、組織的な立ち位置には興味が薄いかも。

そしてそんな博士を他所に、ゴジラに勝てないと挫けるハルオ君。それを唆して「祭壇に立て」とよく分からない事を言うメトフィエス。果たしてゴジラに勝ているのか?武器もないのに?一応、武器っぽいのはあるけど...


ナノメタルに侵食されなかった理由判明


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

第二章でナノメタルに侵食されなかった人々がいましたよね。ハルオ君もその1人です。ではなぜ、彼らはナノメタルに侵食されずに助かったのか?その理由が今作で明らかになります。ただ観ている方からしたらある程度は察しがついているかも。ヒントをいえばフツアがポイントです。ここまで言えば大体わかるか。

ちなみにナノメタルに侵食されずに助かったのを「神のおかげ」とメトフィエスは隊員たちに唆します。もう何でもアリだな...


一章でハルオのオジさん船が爆破した理由が明らかに


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

皆さんは覚えているでしょうか?印象の薄いハルオのオジさんが乗っていた船が惑星に到着する前に爆破した事件。

あれは事故なのか、それともアラトラム号が行なった内密な口べらし工作なのか?真相が明らかになることは無いと正直思っていたのですが、まさかアイツがやっていたとは...

三章ではオジさん船を爆破した意外な犯人が明らかに。いや、ここまでくれば意外でも何でもないかもしれないけど。


ハルオ、双子と未遂。というかヤッタカモ


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

ハルオ君、フツアのロリコン姉妹と未遂したかもしれない事実が判明。いや、下手すると2人とも最終的にはヤッタかもしれない。何という抜け駆け。ユウコさんが生きていたら怒るだろうな...

しかしハルオ君がまさかロリコンだったとは思いませんでした。実年齢は違うかもしれませんが、まさか突然全裸になるとは思ってもいなかったです。ちょっとドキマギしちゃった。


勝つことはゴジラを倒す事でなく、生きること


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

勝つことはゴジラを倒すことではない、生きること。生き延びることだ。

そう、フツワの民のロリコン双子からハルオ君は教わります。いや、でも...ここまで必死にゴジラと戦ってきて急にゴジラ倒さず生き残れって言われたって...めっちゃ人も死んでいるし、う〜ん。ハルオ君に迷いが生まれます。どうする?ハルオ君。

ただぶっちゃけ手段が無いことも事実だし、おまけにフツワシスターズとも一戦ヤっちゃっているし、このまま地球に在住もアリかも。ただ空気が毒なんだよね...


カルト教団結成「神ならゴジラを倒せる!」


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

アダム...目を覚ませよ...

番神様に心酔仕切っている隊員アダム。まさかこのために地球に降り立った訳じゃ無いよね?

ただこうなっても尚、ゴジラ打倒の目的意識を失っていないのは評価されるべきかも。ただ方向性がズレてしまったのは無念。いつか目を覚ましてくれるかと思っていたけど、最終的には目を覚ます的なところはあります。少し遅かったけど。


ビルサルドとメカゴジラは未だ健在


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

ビルサルドはメカゴジラの一件で全滅かと思っていましたが、まだ頭上の宇宙船にいました。ビルサルドのリーダー「ドルド」。ぶっちゃけ名前忘れていたけど、この人がいました。

そしてこの人、少数派になったビルサルドのメンバーを引き連れて狭い宇宙船で反乱を引き起こします。理由は「ハルオの処刑」。作戦実行中にメカゴジラシティを焼き払ったハルオの処刑を主張し、動力部を乗っ取って反乱を引き起こします。

これに船長も困惑を隠しきれません。なにせ地球人側と意見が対立しているのですから。(地球人側はハルオを擁護)

おまけに死んだと思われていたメカゴジラシティが生きています。正確にはメカゴジラのナノメタルが一応まだあるということ。

忘れているかもしれませんが、ハオルが乗っていた「ヴァルチャー」が。これを使えばゴジラに勝てる...と思いたいところですが、一機のみ。おまけに動かない。無念。


人類滅亡の危機


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

PVでもありましたが、ギドラが宇宙船に巻きついてきてヤバイ状態に。一体どうなる?展開が見え見えな気がするけど、まさかこんな結末になってしまうとは思わなかった。さすがまどマギの脚本をやっただけある...

果たして人類は生き残れるのか?それとも全員お陀仏?あるいはフツワのように穴倉生活か?


船の宗教家「エンダルフ」の目がイッテル。


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

色々あって船で布教していた宗教家エンダルフの目がイってます。どこか遠いところを見つめるような...別世界に行っている感じ。焦点合ってませんね。

感覚としてはメトフィエスと同じ状態。つまり正気じゃ無い。危険な状態です。ただメトフィエスと比べると危険度は薄いかも。まあ、ああなってしまっては普通の人も同じ感じかな。


ギドラが超次元すぎる


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

色々ハンパない存在感を示す怪獣「ギドラ」。いや、怪獣なのかと思わせるくらい存在感が超次元すぎるのだけど。原作以上に危険な存在になっていますね。こんなに強かったっけ?ギドラって。

ちなみに今作のギドラは「触れられない」「攻撃できない」「そもそも計測できない」の三拍子が揃っています。どうやって倒すんだよ。

今作の大目玉であるギドラ対ゴジラの対決ですが、さすがに今回はゴジラ負けかと思いました。ちょっとゴジラが可哀想にも見えたもの。


あれ?別の怪獣出現してない?


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

アニゴジシリーズで登場してきた主要な怪獣といえばゴジラ」「メカゴジラ」「ギドラ」の三体ですが、実は「星を喰う者」ではもう一匹、別の怪獣が登場します。影でよく分かりませんが、その怪獣こそ、フツワの民が神様と崇める存在です。

ちなみにこの怪獣は一度ゴジラに敗北しているそうです。で、それがなんの怪獣かって?ハルオ君は蝶々と言っていました。僕はのようにも見えたけど...


最後の方なんてゴジラ応援しているよ…


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

敵の敵は味方と言うけれど、まさかゴジラを倒そうとしていた人たちがゴジラを応援することになるとは...

確かにあの展開だとギドラよりゴジラを応援するのは納得する。しかし踏ん切りが付かない気持ちでいるのは何故だろう?確かに自分も心の中ではゴジラを応援していたような気もしなくてもない。てっきり相打ちで終わる展開かなとも考えていました。


ゴジラとハルオ


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

第3章でまさかのゴジラとハルオの一心同体が見れらます。あれだけ憎んでいた宿敵を助けるようにゴジラを支援します。形が間接的ではあるけれど、初めて互いに協力したようにも思えます。

ハルオが本当にゴジラを助けたくてやったのかは分かりませんが、自分の考えではゴジラを助ける思いも僅かにあったのではないかとも思えます。

もしかすると手段として...なのかもしれませんが。


総括して博士の活躍ぶり凄い


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

てっきり最後の方でメトフィエスのように裏切り、敵になるかと思ってましたが、それも違うようです。

まさか博士が大活躍するとは思っていませんでした。主要な生き残りメンバーも博士くらいですが、まさかハルオ君に語りかける役が博士になるとは思ってもいませんでした。

思えば第3章に限らず全章で博士が活躍しているようにも見えます。すごい、博士。これだけの活躍を行なっていながら地位を求めない辺りも凄い。


ハルオの名前の由来が分かる


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

第3章でハルオの名前の由来も明らかになります。何故「ハルオ」という名前なのか?この名前の意味を再び思い出し、戦いを終えた後、彼は感激する場面に出くわします。ということで謎だったハルオの両親の姿も出てきます。

ハルオの両親といえば、一章でゴジラに両親が乗った車が爆破されて、ハルオがゴジラを憎みキッカケを作ったと同時に、ハルオが立ち直るキッカケにもなる重要な場面でもあります。


こんなエンドの仕方か…ちょっと納得いかない


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

まさかこんなエンドの仕方とは...正直薄く予想はしていましたが、少し納得の行かない感じもします。確かに終わり方としては正しいかもしれませんが、見ている人からすると名残惜しさを感じる映画の終わり方になっています。いや、でも虚淵玄さんが脚本なら納得感もあるかも。

いずれにしても、少しショッキングで、全章を振り返るような終わり方になっています。


これより「ネタバレ」あり

いや、すでにネタバレ満載じゃないですか...というツッコミを受けそうですが、自分的にはネタバレより程遠く濁している形にしているので、もしネタバレだーーー!!!と感じた方が申し訳ないです。すんまへん。

ただ、ここよりネタバレ度が色濃くなります。重度のネタバレ度。例えを使うなら、そうナノメタルが溶けるくらいのネタバレ度。もしゴジラのように大丈夫という方は、ここより先をお読みください。

ただし自己責任で。でも濁しているから大丈夫だとは思うけど。それでは、どうぞ。


人類は生き残り、チャンスは健在。ハルオは未だにゴジラを憎むが…


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

色々ありながらも、人類は生き残っています。よかったよかった。これからは残った隊員たちで生活を送る形になりそう。ちなみに武器を放棄して隊員達のスーツも破棄。

一体どうやってこれから生活していくのかというとフツワの民と一緒に穴倉生活が待ち受けていた!これなら安全だけど...宇宙にいた人々とは思えないくらいの退歩。

ちなみにゴジラを倒すチャンスはまだあります。それはナノメタルです。ハルオが乗っていたヴァルチャーを使い、ナノメタルを増殖させてコントロールすれば、今すぐとは行かなくてもゴジラを倒すことが可能になります。

それに、ハルオは未だにゴジラを憎む気持ちがあります。ありますが...その気持ちがゴジラ討伐時よりも落ち着いているようにも見えます。

おそらく以前よりもゴジラを憎む気持ちが和らぎ、ゴジラを倒す存在以上に理解し始めたのかもしれません。


サブタイが「星を喰う者」だけど、主題歌「live and die」の方がピンとくる部分も


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

第3章の主題歌が「live and die」なのですが、ピンとくるタイトルだなぁと感じました。

生きると死ぬ、第3章で色濃く映し出されているテーマのような気がします。確かに前章でも生きると死ぬが「戦闘」という場面で色濃くなっていますが、第3章が終わりだからこそ、そして今まで死に急いでいたからこそ、よりハッキリ写しだされると感じるのです。

それからフツワの民の「生きることが勝つこと」そして「死ぬことが負けること」という第3章の最も重要なところであり、この言葉の対比にもなっていると感じます。


観客へ考えさせられる映画だった


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

第3章、そして今まで見てきた前章を通してアニメ「GODZILA」が何を伝えたかったのか?そしてハルオが最後に行なった決断の考えや、人類がどうするべきかを考えさせれらる映画でした。

ある意味、ゴジラ」という作品のテーマに深く関わっている作品に仕上がっています。

「地球環境」という最大のテーマを通じて人が今後どうしていくか、その未来はどうするべきか、未来に何を伝えているか?ただの大規模な戦闘や、怪獣対決、未来感やサバイバル感を出す娯楽作品として終わらず、ゴジラの本質的なテーマに沿った作品になっていると思えるのです。

てっきり大きな娯楽作品と思っていたのですが振り返ってみるとゴジラという大きなテーマから外れない良作のような気がしました。

その部分を捨てず、むしろ見え隠れしながら観客に伝えていく、なかなか難しいことを一つの娯楽としてやってのけたのは本当に凄いと思います。


人類は後退しろ、ということ?


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

最後に伝えたいメッセージ...人類は後退すべきなのでしょうか?それとも滅ぶべきなのでしょうか?また、結論としてゴジラは倒すことは出来ませんでした。ここにも意味があると感じます。

要は人類が生み出した傷は人類に再び降りかかり、消すことが出来ないということなのか?それとも何か別の意図があったのでは...?

ハルオは人類の未来、いや今を守り続けるためにナノメタルを滅ぼしに行きました。自分の身と共に。これが新しい人類の行く末に繋がると信じての行動です。そして最後までゴジラに抗おうとしていました。確かに人類が引き起こしてきた産業の進化は他を傷つけてばかりでした。

ですが、人類自身が滅んでいいとも思えません。なんというか、自分たちの身勝手な行いを慎むための行動のようにも思えます。そしてゴジラを倒せなかったのは、やはり人類の罪はどう足掻いても消せない、ということでしょうか?ムムム、難しくなってきた。


メインヒロインは交代…?


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

今作ではハルオはフツワの姉妹の1人と結ばれ、結婚します。お腹の中にはハルオの子どもが。ただハルオは子どもの顔を見れないまま旅立ちます。

この時点でメインヒロインは確定。フツワ姉妹の逆転勝利lかと思われましたが、ハルオはヴァルチャーにある人物を乗せます。それは脳死したユウコです。そしてユウコと共にハルオは死にます。

...あれ?メインヒロインの座守ってない?恐るべしユウコ隊員。ちなみに理由としてはナノメタルに汚染されてしまっているから一緒に処分しようという理由だと思います。処分は言い過ぎか...


面白くなくはなかった


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

第3章は意見が分かれそうですが、面白くなくはなかったです。ただ結果に満足しないだけ。そして、これからの人類が心配に感じてくる映画です。

なので妙な心残りがあり、それを払拭させたいために「あれ、面白かったのか?」と疑問が感じられるような映画でした。何言っているのか分かりませんが、とりあえず観て損はしません。良作ではあります。

ただ今までの映画以上に考えさせられる映画です。なので映画が終わった後も色々考え事をしてしまいます。


ポリゴン・ピクチュアズ人類滅亡寸前系多くない?「亜人」を除いて…

アニゴジを制作したのは今Netflixと手を組んで勢いが付いている「ポリゴン・ピクチュアズ」。

ポリゴン・ピクチュアズといえば代表作「シドニアの騎士」そして以前にも絶賛したBLAME!などSF系映画が主ですが、これにアニゴジを加えると人類滅亡系が作品集に揃う形になりそうな気がします。人気作の共通点なのでしょうか?


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ちなみに亜人ポリゴン・ピクチュアズですが、こちらは人類滅亡系ではありません。よかった...ただ人を殺しまくっていますし、おまけに人類VS亜人という構造です。いつの世も争いが絶えませんね。


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ゴジラとは何だったのか?人類は何のために…?


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

ゴジラは何だったのでしょうか?人類は何のためにゴジラと対決したのでしょうか?この意味は正直よく分かりませんが、ゴジラとは人類の天敵であり、そして消すことが出来ない存在ではないか、とも思えます。

そして人類が再びゴジラに立ち向かった理由は、ゴジラを理解するために立ち向かったのではないかと思うのです。

では何を理解したか?それは、ゴジラという存在そのものゴジラが自分たち人類にとってどういう存在かを分からしめるために、人類であるために戦ったのではないかと思います。何を言っているか分かりませんが、これとピッタリな言葉を見つけましたので後で紹介します。


多くの犠牲を出したことに意味はあったのか?


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

全章を通して、ゴジラとの戦闘で多くの犠牲者を出しました。それも生き残った人類の大半が死ぬ結果です。おまけにこれ程の犠牲を出しながらもゴジラは倒せず、人類は以前よりも退歩した結果に終わりました。このような結果を生み出したのに意味はあったのでしょうか?

正直、映画を観て答えが明らかになったとは言い難いです。ですが、自分の考えでは少なくとも意味があったのではないかと感じます。何故なら、もしゴジラと戦うことを避けていては地球に戻ることは叶いません

そして自分たちが引き起こした罪(ゴジラ)と向き合うこともなく、地球とは違う安全な星に辿り着いても同じ過ちを繰り返していたことでしょう。

確かにゴジラと戦わなければ大勢の犠牲を出すこともなく、もしかすると長い旅路の果てに平和な星に辿り着いたかもしれません。しかしそれ以上に故郷である「地球」と罪であるゴジラが人間にとって重要な存在であると、あの大勢の犠牲から認識させられるのです。


ゴジラは敵ではなく「災害」へ


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

先の章でもい述べましたが、ゴジラという存在は人類にとって「天敵」。これは地震や台風など自然発生的に起きた災害でもあり、それも人為的に生み出されてしまった「人災」ではないでしょうか?

ただ人も元を辿れば自然の一部。ましてや自然界で覆われ、そのほとんどがゴジラの一部となった世界ではゴジラが人災というより「災害」の方がしっくりきます。

また災害は困り、悲しみますが、憎いとは少し違います。言い方に誤解を生じてしまいますが「仕方ない」とも捉えられます。そして人々はその災害を防ぐための対策を講じます。ここで面白いのが災害を消そうとしていません。消すことが出来ないと理解しているからです。同じくフツワの民もゴジラを倒そうとは思っていませんでした。

それは直感的にゴジラが倒せない者「災害」と似たような物であると認識していたからだと考えられます。つまり、ゴジラとしてではなく「災害」へ。共に共生しながら生きていこうとしているのです。

思えば自然界の物もゴジラに侵略されていましたが、あれは捉え方を見直せば共に生きていくという考え方も出来ます。

争うのではなく、共に生きる。同時にフツワの民は「生きることが勝つこと」という認識を持っています。これはゴジラと対決しない、争いをしない姿勢も同時に見え隠れします。

人類の次に地球上で長く生きた民族だからこそ、ゴジラによって地球を追い出された人類とはまた違った見方がフツワの民には出来るのかもしれません。


ゴジラは人間では倒せない、怪物でないと倒せない


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

博士の言葉が気になりますね。

ハルオがメカゴジラシティを焼き払ったのは「怪物」としてではなく「人」としての決断でした。もしメカゴジラシティの意思にハルオが従ってしたら今頃は人としてではなく「怪物」になっていたかもしれません。そして第二、第三のゴジラを生み出す結果にもなり得る可能性も高かったです。

それではゴジラを倒しても意味がありません。もし、ゴジラを倒すのならば人としてではなく自分自身もゴジラを同じ「怪物」としてゴジラに挑まなくては勝利することは叶わなかったでしょう。これもゴジラを倒さなかった理由ではないかと思うのです。


終わったと同時にリーランド隊長の言っていたことが正しかった気がする…


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

こんな事を言うと本末転倒な気がしますが、第1章でリーランド隊長が言っていた「月に拠点を置き、地球は資源採集の一環とする」という案。ビルサルドからは逃げの一手と非難され、ハルオ君からも反論されましたが、結局あれがベストな選択だったのではないかと思います。

こうすれば人類は最小限のリスクで済み、宇宙船に居た時よりも安定した生活基盤を月に置けたのではないでしょうか?さらに並行して地球にもゴジラの近づかない場へ拠点を置けば、人類は宇宙船以外にも多くのエリアを確保出来たはずです。

いずれはゴジラを打倒することも出来て、最終的には地球を取り戻すことも叶ったかも。さらにその先の未来では最先端のテクノロジーを活用して火星にも拠点を置き、地球には人類を、火星にはビルサルドを、そして月にはエクシフを...という感じのことも叶ったかも。

ただ結果が結果なので、今さらどう足掻くことも出来ませんね。残念無念。


ハルオは何故、最後笑ったのか?


画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

ヴァルチャーに乗ったハルオはゴジラの光線を浴びる前に笑いました。何故、彼は死ぬ間際に笑ったのでしょうか?

残した家族やフツワの民のため?生き残った隊員達のため?それとも一緒に死ぬユウコのため?あるいは...ゴジラとか?

ハルオは、もしかしたら長い戦いでようやく答えに辿りつき、ゴジラを憎みながらもゴジラという存在を認めることが出来たのかもしれません。そして、人類の犯した罪と向き合い、そして、これから犯すかもしれない罪を防ぐ為にもゴジラに挑むことが正しいのではないかと悟ったのです。


ただ、僕自身はハルオの最後の決断は間違いだと思います。人類は間違うと同時に、その間違いを正すことができるはずです。ナノメタルは扱い方次第では確かに脅威です。ただ、扱い方を間違わなければ今まで以上に平和に暮らすことも出来たはずです。

ナノメタルも含め、今までの災害を教訓に、再びゴジラという災害を発生させないよう人類が進歩していけばいいのではないでしょうか?


まとめ

「GODZILA」という映画は振り返れば振り返るほど、考えれば考えるほど人類に対して色々な意味が込められている映画ではないでしょうか?少なくとも、そういう映画だと自分は思うのです。

確かに、最後のラストには納得いきませんでした。ですが、振り返って考えてみると、あの終わり方しかなかったんじゃないかなとも思えてくるのです。

ただの娯楽作品としてではなく、ゴジラの本質的な問題提起を忘れていない非常に完成度の高い映画だと僕は思います。

全体的にまとまりのない文章ですが、非常に良い映画でした!以上!!


P.S.アダムの必要性薄さ…お前なんのためにいたんだ?


記事上の画像参考:https://youtu.be/lxnR5hq6sSQ

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