画像元:https://youtu.be/_k75jXSruSs
またまたネット端末遺伝子を探している映画を観てしまいました。ヒラキドです。
まさか2回も観てしまうとはね……かなりハマってしまっている状態です。同じ映画を2回も観るのは、おそらく『君の名は。』以来ではないでしょうか?
『君の名は。』と同じように、同じ映画を2回も観ると印象が変わってくるところもあるはずです。いや、実際にありました。
今回は『BLAME!』を2回観た感想と気づいたこと……『ポリゴン・ピクチュアズ』の考察についてまとめてみました。
- やっぱり音楽が素晴らしい……!
- OPの臨場感がたまらない…!!
- サナカンの存在感がより際立った……
- 2回観ても迫力や緊張感が伝わってくる…!!
- 2回観る事で生まれる楽しみ方の醍醐味
- EDのキャスト紹介が全て英語
- Netflixの存在感
- 浮かび上がる『ポリゴン・ピクチュアズ』の海外戦略
やっぱり音楽が素晴らしい……!
画像元:https://youtu.be/_k75jXSruSs
演出の部分や物語の重要な部分で引き立ててくれる音楽なのですが、改めて聴いてみると凄いです。より印象的な映画に観えてきます。
特にキリイの登場シーンに流れる音楽やサナカンとの戦闘シーンに突入する音楽が良いですね……ワクワクしてきます!!
あ、あと初めて駆除系が登場してきた時の音楽も良かった!
聴いてて飽きない音楽……CD買えばよかったかな?
OPの臨場感がたまらない…!!
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OPはangelaさんの『Calling you』なのですが、絶望的な世界と激しい戦闘とは裏腹に静かな音楽になっています。改めて聴いてみるとピッタリと『BLAME!』の世界観と一致していて引き込まれていきました。
綺麗な音楽で、より臨場感を高めてくれます。「calling you」のところが良いよね!コ〜リングユー♪って!何だかセンチメンタルな感じがしてくるようで……え?しない?
サナカンの存在感がより際立った……
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2回もサナカンさんの登場シーンを観ていると、改めて凄くて強いセーフガード=サナカンという図式がしっかりと成り立ちますね。「我々は排除する……お前たちネット端末遺伝子を持たない不法居住者を……」そんでバンバン撃っちゃうんだもの。こわっ。
特に黒いのが良いよね。あと腕が銃になっているところも。今まで登場してきたセーフガードとは違うっていうことを意図せず比較対象することが出来るから、大きな存在感を印象させます。
あと、あの不敵な目がいいね!キリイに勝ち誇ったような目が何だか人間の優越感に浸っているようで良い!!
2回観ても迫力や緊張感が伝わってくる…!!
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ストーリーの展開は分かっているのに、ついつい驚かされてしまうんですよね。駆除系とか凄いよね。ハラハラされちゃうもの。
あとキリイの銃の発射の際の音や爆発音など、インパクトの強い音楽でハッとなります。もうビックリしちゃって下半身震えていました。漏らしてはいないよ。
戦闘シーンも良いよね。
サナカンとの激突は迫力も凄い。今までと違う敵と戦うって何でこんなに大きな迫力になるんだろう。
とりあえず駆除系には勘弁。
奴らの所為でところどころビビっちゃう。緊張感がたまらないね!いや、恐怖感かな?
2回観る事で生まれる楽しみ方の醍醐味
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さすがに2回も観ると、ストーリーの起承転結があらかた把握しているので、ここが進むとどうなっていくのかが分かります。でもそういうところも面白いんですよね。「あぁ〜ここでキリイ登場してくる…」「あぁ〜ここで駆除系登場してくる…」「あぁ〜ここでサナカン登場…」みたいな、何だかこれからの展開にワクワクしてきたり、あと自分だけ先の展開を知っている優越感みたいな…あれ良いよね。
ただそれだけじゃなくて、2回観てくると1回目観た時とは違い気づいてくるところも多いです。例えば冒頭部分。あれ?これづるじゃない!◯◯だ!っていうところがあったり、サナカンの不敵な笑みだったり、このシーンでどんな音楽が流れていたか改めて気づくところも多々ありました。
話は少し違ってくると思いますが、漫画の神様「手塚治虫」先生もディズニーが好きで同じ映画を何回も観て楽しんでいたそう。ただ何回も観ていたらストーリーの展開が分かってくるので、その時は他の観客さんの反応を観て楽しんでいたそうな……。
楽しみ方は千差万別。見方も千差万別。
映画は2回観ようが何回観ようが、最終的に楽しかったら良いんですよ!!
EDのキャスト紹介が全て英語
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映画観ていて気づいたことがあります。最後のEDの方のキャスト紹介の名前が全て英語。
英語で書かれているから誰が誰だか分からない!何てことは特に気にならないのですが、自分が気になったのは後もう一つ。ストーリー終了後とキャスト紹介の間で流れる場面ごとに切り出されたキャスト紹介……何て言ったらいいんだろう?これは観た方なら分かって頂けるとは思うのですが、何だか凄いハリウッドぽい。
そこで思い返してみて気づいたのは『BLAME!』はNetflixで配信されているということでした。
Netflixの存在感
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『BLAME!』は2週間のみという非常に短い期間内での公開になっています。何故こんな大胆な短期間での公開に踏み切ったのかは、おそらく『Netflix』の存在が裏にあるからでしょう。というより、映画館での収入より『Netflix』での収入を目安にしているような気がします。
また、最近の『Netflix』はNetflix内でコンテンツを流すと同時に映画館でも同じコンテンツを流すということを戦略的にやっているそうです。僕が聞いた時はまだ海外のみでしたが、『BLAME!』、または僕が観た『亜人』などを改めてみると既にNetflixは日本でもこの展開を進めているということでしょう。
ただそんな分かりきったような事を語っても仕方ないのでもう一つ。
実は以前にも述べたことがあるのですが、『BLAME!』や『シドニアの騎士』を含め、
弐瓶勉先生作品は海外の方で根強い人気を誇っています。おそらく国内よりも人気が高いのでは?
これらを見ていくと、『BLAME!』は映画館での収益よりNetflixをメインにし、国内だけでなく海外での収益を大きく見込んでいるのではないでしょうか?
浮かび上がる『ポリゴン・ピクチュアズ』の海外戦略
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昨今のアニメ業界は瀕死の状態だとよく聞きます。そもそもマネタイズがDVDやBlu-rayの売上を主にしている時点で厳しいというのは誰の目から見ても明らかでしょう。最近ではNetflixのような見放題動画サービスも多く存在しています。これによってアニメ業界で大きな売上を占めるDVDやBlu-rayの顧客を奪ってしまっているような状態です。
他の収益を頼るにしても、どのようにしていけばいいのでしょうか?
そこで考えられているのは海外です。日本のコンテンツをもっと海外に提供する動きを加速していけば自然と顧客は増えていきます。
また、ただ海外に目を向けてばかりではいけません。ここで登場するのは海外に今大きく展開しているNetflixなどの動画配信サービスです。これと提携することによって、収益が国内だけでなく海外にも向けられ、日本では瀕死だったコンテンツ提供に救いが出てきます。
そして、このNetflixとの提携(しているのかな?)によって海外展開を加速しているのが、『ポリゴン・ピクチュアズ』です。
DVDやBlu-rayといった限られた収益を狙うのではなく、Netflixのような海外に目を向けることにより成り立たせています。
また単純なコンテンツを提供するのではなく、海外でも受ける事を考え、『BLAME!』などの国内だけでなく、いや国内以上に海外でも受けることが予想されているものをアニメ化しているのではないでしょうか?
また、CGにより徹底したコスト削減も実現しているように思えます。CGでのアニメ化は本来のアニメを作る上での工程ではコストがかかり過ぎてしまって無しなように思えますが、CGという特殊技能からの性格だと正社員、または契約でも思っていたより高給取りなイメージが…この時点で普通のアニメーターよりも高い給与水準を維持しています。まぁ、話が労務みたいになってしまいましたが、CGだと受託もできるし、ペイも普通のアニメの受託よりも大きいはずです。
このように、『ポリゴン・ピクチュアズ』の強かな戦略が読み取れました。(多分妄想の域だと思うけど……)
区切りが悪いけど……
以上!
P.S.ドロドロって結局何だ……?