画像元:https://youtu.be/z-EoIn3IF0Y
(10月に観ました…)
気になっていたフルCGアニメーション映画、『GANTZ:O』。
元々大ファンな作品だけに、あの大阪編がどのようにアニメ化されるのか凄い気になっていたところです。
というのも、実際全てが全てアニメ化出来ないだろうと、省くところは省く。何たって『GANTZ』はグロいのがほとんどなので、こんなのリアルに再現して見せたら、映画館はゲロまみれになってしまう。
大げさ過ぎるけど、問題になっちゃうんじゃない?と懸念していました。
だからグロさは最小限。表現しても、何か不自然な影により消えてしまうだろう、というのが僕の考えでした。
そして観た結果……
あ、これマジか………
やったな、コレは。と思いました。
何がやってしまったのか?
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マイナスイメージではありません。プラスイメージです。マジか、と。マジか。と思いました。
というのも、本当にリアル。
何も隠してない。そのまんま出てきた。
人は殺される。胴体は半分になる。頭はちょん切れる。腕は吹っ飛ぶ。足も吹っ飛ぶ。
もう、そのまんま。
言っとくけど、内臓とかも見えそうでした。
ここまで忠実に再現するとは……もちろん原作と違う場面もありました。でもそれが小さく見えるくらい、というかこの程度の改変はむしろ納得なんです。
登場していないキャラクターが出てきても時間的に無理だろうって、感じです。
でも出すところは出す。
血もバンバン出す。容赦しない。
まさか、ここまでやってしまうとは、正直誰も予測出来なかったでしょう。
コレは、「R指定」も納得だわ……
原作に忠実過ぎる『GANTZ:O』
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ほとんど忠実です。もう、そのまんまという感じです。
鬼星人とかリアルリアル。観てて怖いくらい。
出てくる妖怪もそのまんま。
あのお歯黒の妖怪も、蜘蛛と牛が合体した妖怪も、刃の鋭い妖怪や帽子被っている妖怪まで。大好き星人ももちろん。
印象的なのは、まさか一反もめんが出てくるとは思わなかった。
ぬらりひょんの変形もそのまんま。少し省かれているのもありましたが、まさか女巨人になるとは思わなかった。
ちょっと残念なのは、ぬらりひょんの過信が天狗しか出ていないこと。原作だともう一つ、白くて貴族の服を着た犬みたいな妖怪がいたんだけど……
まぁ、半裸の女地獄さんが省かれていたから仕方ないか。
あと意外なのが大阪チームにオカッパグラサンの3人組がいたこと。一瞬だけしか見れないけど、まさかいるとは思わなかった。驚き。
加藤君の慌てぶりもリアル。何せ原作とは違い、初心者として大阪編に登場するので、GANTZで一番リアルだなぁ、と感じるところはやっぱりここだと思う。
突然訳の分からないところに連れて来られてハンティングして下さい、なんて言われたって困るし気味が悪い。何が何なのか分からず混乱して終わり。すぐ順応なんて出来るわけがない。
ちゃんとそこが表現されていて良かったです。
他にもキャラクターの個性がちゃんと再現出来ているところが良かった。加藤君の真面目さや正義感の強さ、そして所々見られる弱さ。
それから余り登場していないけど、本来主人公の玄野君の必死さ、「生きる力」とも見えるその力を垣間見る事が出来ました。
レイカさんやおっちゃんも。この2人弱くなり過ぎてないかな?おっちゃんは相変わらずおっちゃんです。西君にやたら絡むのは珍しかった。
そして西君。彼も相変わらずです。上から目線の最強の中坊。東京チームでは何だかんだ言いながら頼りになりそうな彼。
今回はかなりボス狙いとか100点狙いに執着していたような……まさかあそこまでやるとは意外。颯爽と現れるもんだから……
そしてそして忘れてならないのが、山咲杏ちゃん。偽善者星人という素敵ワードを加藤君に付けてくれた杏ちゃんは映画でもモリモリです。でも、大阪チームの影に隠れて控えめにしているのが、見ていて可愛かったです。
加藤君に目を付けるとは、良い人見つけたね!年の差少し離れているとは思うけど、可愛いからいいか。
それと歩いている時の姿がいい。胸?誰が胸に注目しろって言った……確かに良かった。まさかあそこまで揺れるとは……
話を戻して、ジョージと坊主と岡さんも良かった。声優初チャレンジ?の芸人さん3人、中々上手かった。というかリアル感がむしろ出ていて、良い味出ていた。
岡さんの名発言、ピンポンとか空手とかも聞けるとは思わなかった。絶対省かれると思っていたもん。
GANTZ武器の改変も中々良かった。
カッコ良くなっている。新設定が入ってて使いづらそうかなとは思ったけど。
Xガンに射程距離が加わるとは……玄野君、カタストロフィで宇宙船乗り込んだ時どうするんだろう……
そして連続撃ちの禁止。2回くらい撃ったらセーブがかかる。しばらく時間置いてからでないと撃てないらしい。
それからGANTZソードもそんなに伸びない。日本刀くらいまで。原作では自分の身長の倍の倍まで伸びるんだけどなぁ……
それからGANTZバイク。すげぇカッコよくなっている。後部座席の充実感。上に動くとは……
あと武器破壊が印象的でした。
XガンとかGANTZソード、GANTZバイクが壊れる壊れる。
原作だとそんなに壊れるイメージが無いんですよね。
カタストロフィ編で、玄野君が変な鉄みたいなウネウネした奴と対峙した際に壊れたのが印象的だったのを覚えています。
GANTZROBOTは普通に壊れるけど。
壮大な作品の背景
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「モーションキャプチャー」っていう技術を使っているらしいです。
どういう技術かって言ったら、実際に専門の装置を体の至る所に取り付けた俳優さん達が、演技をして、それを元にしてCGを作っていく。
こうする事によって、作画だけでは表現出来ないリアルな映像を作れるのです。
で、このモーションキャプチャーの凄いところは、実際にセリフまで語りながら演技をしているところです。
多分口の動きまで元にしていると思うのですが……流石、役者さんとも言うべきか、演技もセリフも上手いので、まるで実写化された映画を観ているみたい。
これだけでも映像化したら面白いんじゃないかな。と思いました。
YouTubeで公開されているので、気になった方は観てみるといいかもしれません。
映画を観た方は、「あ、このシーン見た事ある!」って思うかと思います。
また、今回この『GANTZ:O』。
製作費も莫大にかかったらしいのですが、もう一つ気になるのは製作年数。
何と「5年」かかったらしいです。
5年という事は、『GANTZ』が実写化されたのが大体「2011年」という事なので、もうGANTZが実写化した際にある程度決まっていて製作に移したという事でしょう。
コレには驚きです。
確かに、「大阪編」は映像化させておきたいもんね……
正直な感想
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最高だってばよ!
と、僕は思いましたが、コレは僕がGANTZの大ファンだから言える事。
GANTZのことを余り知らない方には、もしかしたら、ただアクションが凄いだけでグロテスクシーンが多くてリアルな映画にしか見えないかもしれません。
確かに、アクションシーンばかりに重点が置きすぎている感も否めません。もう少しドラマを間に置いた方がゆっくり観れる……とも思えます。
しかし、ここまでクオリティ高く再現されるのは、見事です。GANTZの面白さを凝縮した感じ。演出もいいけど、編集もいい。
よく出来た!! 万々歳です。
まとめ
実写映画化、アニメ化、ゲーム化、小説化、派生のスピンオフ漫画化など数々のメディアミックスを経てのフルCGアニメ映画。もはや感無量です。
でも、まだ満足はしていないです。
大見せ場である「カタストロフィ編」。これをどうにか片付けてほしい。フルCGアニメ映画化でもいいし、ぶっちゃけ、また実写映画化でもいい。
いや、正直最初からどうにかしてほしい。どれもアニメ化してリアルに再現してほしい。実写化されど、フルCG化されても、尽きる事のない満足感。それがGANTZです。
本当大ファンなんですよ。
これだけで終わって欲しくない。
もうハリウッドでも何でもいいからやってくれないかな? って思います。
今後のメディアミックスを、今連載中の『いぬやしき』と『GANTZ:G』を嗜みながら、ゆっくり待とうかと思います。
以上です。
P.S.加藤君って「100点」じゃないよな……?(最初の大好き星人と、次の冠被った星人とボスのぬらりひょんを合わせると、少なくとも100点以上にはなるはず……)